旧来の予測肺活量2式比較(JRS 2001式・Baldwin式)
成人の年齢、統計上の性別式、身長から、旧来の日本呼吸器学会2001年予測式と歴史的なBaldwin式を計算し、LとmLを明示して方式差を比較します。現在の臨床で最善の基準式を選ぶツールではありません。
計算結果
旧来の2式を歴史的・教育的に比べるページで、現在の臨床で最善の予測式や基準値を提示するものではありません。年齢・身長・統計区分から求める集団予測式の参考比較で、肺活量の実測、呼吸機能、障害、疾患、治療必要性を判定しません。実測値との比や症状を本ページだけで解釈せず、呼吸困難、胸痛、急な体調変化がある場合は計算より医療相談・救急対応を優先してください。
- 歴史的Baldwin式の比較値
- — mL
- 旧JRS 2001式の比較値
- — L
- 旧JRS 2001式の比較値
- — mL
- 旧2式の差(JRS 2001-Baldwin)
- — mL
使い方
- 旧JRS 2001式の男性式または女性式を選びます。選択肢に記載したJRS式の公表適用年齢を確認します。
- 年齢を整数、身長をcmで入力します。測定した肺活量そのものを入力するページではありません。
- Baldwin式のmL、日本呼吸器学会式のLとmL、同じmL単位にそろえた方式差を確認します。
- 実測検査値の正常・異常、障害程度、呼吸器疾患を方式差から判断せず、検査機関や医療者の説明を優先します。
計算式・考え方
Baldwin式は男性VC(mL)=(27.63-0.112×年齢)×身長cm、女性VC(mL)=(21.78-0.101×年齢)×身長cmです。日本呼吸器学会2001式は男性VC(L)=0.045×身長cm-0.023×年齢-2.258、女性VC(L)=0.032×身長cm-0.018×年齢-1.178です。JRS式mL=L×1000、方式差=JRS式mL-Baldwin式mLとします。
注意事項
- 厚生労働省の呼吸器機能障害診断書様式資料は、日本呼吸器学会2001年式をL単位で掲載し、男性18~91歳、女性18~95歳を適用年齢と明記しています。これはJRS 2001式の範囲であり、Baldwin式の検証範囲ではありません。参照先は mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/2-2.pdf です。
- 式、単位、JRS 2001式の適用年齢は2026年7月16日に厚生労働省資料とJ-STAGE掲載論文で照合しました。JRS式の式そのものはLを返すため、mL表示では明示的に1000倍します。
- 旧JRS 2001式のLとmLを別表示し、単位の取り違えを防ぎます。2式の差は歴史的な方式比較であり、現在の臨床判断へ使う差ではありません。
- Baldwin式はJ-STAGE掲載資料で照合しました。特に女性式の係数は jstage.jst.go.jp/article/ningendock/24/5/24_1054/_pdf を参照し、旧JRS 2001式との併記は jstage.jst.go.jp/article/jsrcr/17/2/17_148/_pdf で確認しました。
- 日本呼吸器学会は2014年に日本人のスパイログラム基準値を更新しています。公式案内は jrs.or.jp/activities/guidelines/statement/20160721155500.html、更新研究はKubota et al., Respiratory Investigation 2014, DOI 10.1016/j.resinv.2014.03.003です。健康な非喫煙者20,341人、17~95歳のデータに基づく更新で、本ページの旧2式比較を現在の最善基準と扱わない理由です。
- 予測肺活量は集団データから年齢と身長で推定する基準値です。個人が実際に測った肺活量ではなく、測定努力、姿勢、機器、病状を入力していません。
- Baldwin式は古い従来式で、日本人集団を対象としたJRS 2001式とは由来が異なります。二つの値が違うことは計算ミスとは限らず、方式差を正常・異常の差と読み替えません。
- 年齢制約はJRS 2001式の公表適用年齢だけを検証します。Baldwin式には同じ範囲が検証されたという意味を持たせず、特に高年齢では歴史的な式の外挿比較になり得ます。身長範囲も入力事故を防ぐ技術値です。
- 統計上の性別区分は予測式を選ぶための変数です。身体の多様性、ホルモン治療、個別の病歴などを式は扱わず、本人にどちらの式が妥当かを判定しません。
- 実測値を予測値で割る%肺活量や障害区分は出力しません。測定条件と臨床判断を伴うため、予測値だけで診断に進まない設計です。
- 男性45歳・170cmの例ではBaldwin式が3840.3mL、JRS式が4.357L=4357mLとなります。Lの数値4.357をmLの4.357と誤読しないよう同じ結果を両単位で示します。
- JRS式では身長1cm当たり男性0.045L、女性0.032Lが加わり、年齢1歳当たり男性0.023L、女性0.018Lが差し引かれます。これは回帰式の係数関係で、個人の毎年の変化を予測する縦断式ではありません。
- 方式差が正ならJRS式の方が大きく、負ならBaldwin式の方が大きいという算術関係だけを表します。プラスを良好、マイナスを不良という健康評価には変換しません。
- 入力身長を1cm変えた場合の変化量は式ごとに異なります。測定姿勢や丸めの違いも結果差へ入るため、入力桁を増やすより測定条件をそろえる方が比較では重要です。
- 小数点以下を表示しても、回帰式の個人誤差が小さくなるわけではありません。方式比較と単位確認を目的にし、検査の代用にはしません。
- 旧来の2式を歴史的・教育的に比べるページで、現在の臨床で最善の予測式や基準値を提示するものではありません。年齢・身長・統計区分から求める集団予測式の参考比較で、肺活量の実測、呼吸機能、障害、疾患、治療必要性を判定しません。実測値との比や症状を本ページだけで解釈せず、呼吸困難、胸痛、急な体調変化がある場合は計算より医療相談・救急対応を優先してください。
よくある質問
JRS式の答えはLですかmLですか?
公表式はLです。本ページは式どおりのLと、それを1000倍した同値のmLを別々に表示します。
実測値より低ければ肺機能が良いですか?
このページでは判定できません。実測条件、他の呼吸機能指標、症状を含む専門的な解釈が必要です。
なぜBaldwin式と差が出ますか?
作成時代、対象集団、回帰係数が異なる旧方式だからです。方式差を病気や改善量とは解釈せず、現在の臨床基準を選ぶ用途にも使いません。
18歳未満にも使えますか?
このページでは使いません。成人向け公表式に限定し、小児の予測式へ勝手に外挿しません。
統計式区分、年齢、身長は利用者のブラウザ内だけで計算し、外部へ送信・保存しません。実測肺活量、症状、診断名、医療記録を入力する欄はありません。