江戸の不定時法・時刻換算|明六つ・暮六つと一刻の長さ
日付・緯度・経度・UTC時差から明六つ、暮六つ、翌日の明六つを求め、江戸の不定時法による昼夜の一刻と半刻24時点を現代時刻へ換算します。
計算結果
- 江戸の不定時法・時刻換算の換算表
-
計算すると数値表を表示します。
江戸の不定時法・時刻換算の換算表。明六つから翌日の明六つ直前までを半刻ごとに並べ、昼夜、江戸時刻、十二支、現地日付、現地時刻、一刻の分数、根拠を示す24行の表です。 昼夜 江戸の時刻 十二支 現地日付 現地時刻 一刻の長さ 計算根拠
使い方
- グレゴリオ暦の年・月・日を選びます。節気名から固定日を推測せず、調べたい実在日を直接指定してください。
- 緯度は北を正、経度は東を正として入力し、結果表示に使う固定UTC時差を選びます。両国付近とUTC+9が既定値です。
- 計算すると、明六つから暮六つまでの昼と、暮六つから翌日の明六つまでの夜が各6等分され、半刻を含む24行が表示されます。
- 史料へ転記するときは、入力日、地点、UTC時差、近似式、太陽高度の境界を一緒に残し、歴史上の鐘の実測時刻と同一視しないでください。
計算式・考え方
各候補時刻でNOAA/Meeus近似から太陽の視赤緯δと均時差Eを求め、cos H=(sin h−sin φ sin δ)/(cos φ cos δ)、h=−7°21′40″として朝夕の時角Hを5回反復します。明六つD、暮六つK、翌日明六つD2を得た後、昼の一刻=(K−D)/6、夜の一刻=(D2−K)/6とし、各一刻をさらに半分にして24時点を作ります。
注意事項
- 不定時法とは、季節にかかわらず一時間を一定にする現在の定時法と異なり、昼と夜の長さに合わせて一刻の長さが変わる時刻制度です。国立天文台暦計算室の解説どおり、江戸時代の一般的な説明では明六つから暮六つまでを6等分して昼の一刻を、暮六つから翌日の明六つまでを6等分して夜の一刻を定めます。夏は昼の一刻が長く、夜の一刻が短くなり、冬はその逆になります。
- 参照元の計算ページは二十四節気の名称を一つ選び、江戸両国付近の代表的な時刻を返す構成でした。本ページはその固定近似を改善し、節気だけで日付を決めず、1800〜2100年の年・月・日、緯度、経度、UTC時差を入力できます。同じ小寒でも年や地点が違えば太陽位置と境界時刻が少し変わるため、入力条件を省略しません。
- 明六つと暮六つの境界には、国立天文台が夜明の始まり・日暮の終わりに用いる太陽中心高度−7度21分40秒を採用します。これは太陽の上辺が地平線へ接する日の出・日の入りとは別です。また常用薄明の−6度、航海薄明の−12度、天文薄明の−18度とも異なります。別サービスと比較するときは、日の出時刻ではなく同じ高度定義かを確認してください。
- この伏角は、寛政暦で京都の春秋分における日の出前・日の入り後の二刻半、現代換算36分に対応する高度として導かれ、国立天文台の暦象年表で東京の夜明・日暮へ使われた定義です。ただし歴史上のあらゆる地域、時代、鐘楼が厳密に同じ角度を観測したと断定するものではありません。結果列では『NAOJ境界』と『NOAA/Meeus近似』を併記します。
- 太陽位置は、NOAAがJean MeeusのAstronomical Algorithmsを基礎と説明する低次数式で、見かけの黄経、地球軌道離心率、黄道傾斜、太陽赤緯、均時差を計算します。朝夕の境界は一回の概算で終わらせず、その候補時刻の赤緯と均時差を使って5回更新します。端末時計を読まず、同じ入力なら常に同じ結果になる決定論的な近似です。
- 東京について国立天文台の2024年代表値と照合すると、1月6日が明06時16分・暮17時17分、3月20日が明05時13分・暮18時25分、6月21日が明03時47分・暮19時38分、12月21日が明06時11分・暮17時07分です。本実装は東京座標で各点を1分未満の差に収めますが、公開上は入力丸め、近似式、座標差を含め±2分を目安とし、秒単位の再現性を主張しません。
- 既定地点は現代の地図上で両国付近を示す北緯35.693806度、東経139.792208度です。河道、町域、測地系、鐘楼の場所は時代とともに変わっているため、これは歴史的な観測点を復元した厳密座標ではありません。特定の寺社や城下町を調べる場合は、その地点の現代座標を入力した上で、史料上の場所と測地系の不確かさを別に記録してください。
- 江戸時代の日常の時刻は、国立天文台の解説にあるように各地の太陽南中を基準とした地方視時と結び付いていました。全国一律のUTC+9を過去へ適用していたわけではありません。本ツールのUTC時差は計算した瞬間を現代型の時計表示へ写すための便宜的な座標であり、歴史上の人々がその時分を読んだという意味ではありません。
- 日本標準時は東経135度を基準とする制度が1886年に定められ、NICTの年表では1888年1月1日から適用されたと説明されています。したがって1800年などの結果へUTC+9と表示しても、それは現在の制度を数学的に遡及した比較値です。江戸期の時刻説明では地方視時を正本とし、標準時導入後の時計時刻と混同しないでください。
- 入力日はグレゴリオ暦です。1800年の日本で実際に使われた太陰太陽暦の日付を、そのままグレゴリオ暦の1800年同月同日として扱う機能ではありません。旧暦史料を調べる場合は、まず信頼できる暦変換で対応するグレゴリオ暦日を特定し、その日を本ページへ入力します。改暦、地域、日の区切りを自動推測しません。
- 年範囲は1800〜2100年、緯度は−72〜+72度、経度は−180〜+180度、UTC時差は−14〜+14時間です。NOAAは±72度以内の太陽時刻計算を理論上おおむね1分精度と説明していますが、大気状態や観測条件で実際の薄明は変わります。範囲を広げて見かけの精密値を作るより、検証できる有限範囲に限定します。
- 高緯度では、指定高度を太陽が一日中上回る、または一日中下回るため、朝夕の境界が存在しない日があります。余弦時角が±1の外側になる極圏条件や接線に近い条件では、時刻を0時や12時へ丸めずfail closedで停止します。明六つか暮六つの一方だけを作った不完全な表も返しません。別の日または低い緯度を選んでください。
- 月日は実在性を検査します。4月31日、平年2月29日、月0、日0を翌月へ自動繰越しません。グレゴリオ暦の閏年は4で割り切れ、100で割り切れる年は平年、ただし400で割り切れる年は閏年という規則です。境界計算に必要な翌日の明六つが翌年に入る場合は、現地日付列を翌年の日付として保持します。
- 昼の12行は明六つ、明六つ半、朝五つ、朝五つ半から夕七つ半まで、夜の12行は暮六つ、暮六つ半、夜五つから暁七つ半までを並べます。十二支列は卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅の刻を対応させます。呼称には時代・資料差があるため、学習用の代表表記として扱い、史料の原表記を上書きしないでください。
- 表の現地時刻は各半刻の瞬間を最も近い分へ丸め、一刻の長さは0.1分単位で表示します。24行を個別に丸めるため、隣り合う表示時刻の差を12回足した値と、丸め前の明六つから暮六つまでの差が1分程度ずれることがあります。計算本体は丸め前の連続値で等分しており、表示済み分数を再計算へ使いません。
- 昼九つは太陽の南中付近と結び付きますが、半刻の全時点を単純な固定2時間間隔にはしません。一刻は昼または夜の長さの6分の1です。春秋には約120分へ近づき、夏冬には昼夜で大きく分かれます。『江戸の一刻は常に現在の2時間』という近似は、季節差を調べる本ページでは採用しません。
- 大気差、地形、標高、建物、雲、湿度、視程、地平線の遮蔽は入力しません。採用境界は太陽中心の幾何学的位置に基づく定義値であり、実際に人が明るさを感じた瞬間、鐘を撞いた瞬間、和時計を合わせた瞬間を再現しません。歴史資料の時刻には、鐘の伝達遅れや地域の運用差もあり得ます。
- 結果は歴史学習、展示解説、創作時刻の目安、複数季節の比較に使えますが、航海、測量、天体観測、法的時刻証明、日の出撮影、宗教行事の確定には使えません。高精度な天文用途では、国立天文台の公表値や専門暦、観測地の標高・地平線・時刻系を扱う計算環境を利用してください。
- すべての処理は利用者のブラウザー内で完結します。JavaScript Date、現在時計、位置情報API、外部天文API、fetch、XMLHttpRequest、WebSocket、CDNライブラリを使用しません。入力した日付と座標をサーバーへ送信せず、太陽位置、境界反復、24行の生成、TSVコピーを利用者側のCPUとメモリで処理します。
- 入力にNaN、Infinity、小数年、範囲外の緯度、未知の入力ID、重複ID、余分な値がある場合は計算を停止します。太陽高度の交差がない場合も、前日値の流用や空欄行の生成をしません。正常、年上限、年下限、不正年、存在しない日、極圏条件をテストし、Pythonとブラウザーの24行、代表時刻、日付繰越を照合します。
- 結果表は固定7列、24行、すべて単行の文字セルです。狭い画面では表だけを横スクロールさせ、既存サイトのフォント、余白、見出し階層を継承します。ページ先頭をcalculator-firstとして入力欄と計算結果を置き、その下に使い方、式、歴史上の注意、精度、FAQを配置し、1ページ1ツールを守ります。
- 参照URLと確認日はレビュー用メタデータであり、ページ実行時に通信しません。国立天文台の高度定義・不定時法・地方視時、NOAA/Meeus近似、NICTの日本標準時史を役割ごとに照合しました。式と適用範囲の最終確認日は2026年7月15日です。資料が更新された場合は、境界定義、近似精度、時刻制度の説明を別々に再監査します。
- builderはWordPress本文、追加CSS、追加JavaScript、preview、manifest、QA記録の元になる定義をローカルへ保存するだけです。WordPressの下書き作成、既存記事更新、公開、予約投稿は行いません。ユーザーから明示的な公開指示があるまでartifact-onlyのready-local候補として扱い、公開前に1024pxと375pxで最終確認します。
- 歴史学習用の天文近似です。旧暦日、鐘の実測、地方運用、法的時刻、高精度観測を確定しません。
よくある質問
明六つは日の出、暮六つは日の入りですか?
いいえ。国立天文台の夜明・日暮に合わせ、太陽中心高度−7度21分40秒の境界です。日の出・日の入りや常用薄明とは定義が違います。
江戸時代の時計で06時16分と表示されていたのですか?
いいえ。現代型の固定UTC時差へ換算した比較表示です。江戸期の日常時刻は地方視時と不定時法で捉え、UTC+9の日本標準時は1888年からです。
なぜ節気を選ぶだけでなく日付を入力するのですか?
節気日は年により変わり、同じ節気でも地点や年で境界時刻が変わるためです。固定代表値より入力条件を明示できる構成へ改善しました。
計算できない緯度や日があるのはなぜですか?
高緯度では太陽が指定高度を横切らない日があります。存在しない境界を推測せず、極圏・接線条件ではfail closedで停止します。
史料の時刻換算へそのまま使えますか?
学習用の目安です。史料の日付が旧暦か、地点、地方視時、鐘の運用、日の区切りを確認し、必要なら専門資料や国立天文台の値と照合してください。
入力したグレゴリオ暦日、緯度、経度、UTC時差と計算結果はブラウザー内だけで処理し、外部へ送信・保存しません。