スキューバ呼吸ガス持続時間の単純概算

スキューバ呼吸ガス持続時間の単純概算

タンク内容積、開始圧、終了圧、平均深度、水面換算呼吸量から、一定条件で呼吸ガスが数式上続く時間を端末内で概算します。潜水可能時間や安全性は判定しません。

入力

公称の内部容積を1〜30Lで入力します。実装上限であり、使用可能装備や資格範囲を示しません。

計算区間の開始時に残圧計で確認する圧力を1〜350barで入力します。

自分で別途決めた終了圧を1〜350barで入力します。安全なreserveを自動提案しません。

単純モデルで一定とみなす平均深度を0〜40mで入力します。上限は安全・資格上限ではありません。

訓練で得た水面換算の呼吸量を1〜100L/minで入力します。状況変化を自動補正しません。

使い方

  1. 講習と資格範囲に従い、使用するシリンダーの公称内容積、計算区間の開始圧、別途策定した計画で残す終了圧を入力します。終了圧をこのツールに決めさせません。
  2. 一定とみなす平均深度と、自分の記録から得た水面換算呼吸量RMVを入力します。平常時の値を緊張・流れ・低温・作業時へそのまま流用しないでください。
  3. 結果は単純持続時間だけでなく、使用圧差の水面換算ガス量、近似絶対圧、深度での推定呼吸量を読み、式へ入った値を検算します。
  4. 実際の潜水計画では講習手順、チームのガスルール、浮上・安全停止・緊急時の分、残圧計、ダイブコンピュータ、現場判断を優先します。

計算式・考え方

タンク内容積V、開始圧Ps、終了圧Pe、平均深度d、水面換算呼吸量RMVに対し、ATA=1+d÷10、使用ガスG=V×(Ps−Pe)、深度消費Q=RMV×ATA、単純持続時間t=G÷Qです。一定条件とメートル海水約10m/ATAの近似です。

注意事項

  • この結果を「潜水可能時間」「ボトムタイム」「安全に潜れる時間」とは呼びません。計算できるのは、入力した開始圧から終了圧までのガスが、一定の平均深度と一定RMVなら数式上何分続くかだけです。無減圧限界、浮上時間、安全停止、減圧停止、酸素曝露、窒素負荷を計算していません。
  • 深度の圧力は海水約10mごとに約1ATA増える近似を使います。20mなら約3ATAで、水面RMVが20L/minなら深度での推定消費は60L/minです。淡水・標高・気圧、圧力単位、海水密度による差は補正せず、精密な環境モデルではありません。
  • 使用可能な水面換算ガス量は内容積×圧力差という簡略式です。実在シリンダーの非理想的な圧縮係数、温度変化、充填直後の冷却、残圧計誤差、レギュレーター特性、漏れを補正しません。表示桁が細かくても、入力・モデル以上の精度を保証しません。
  • RMVは人と状況で変わります。運動、流れ、寒さ、視界、緊張、作業量、装備抵抗、体調、習熟度で増える可能性があり、過去の穏やかな潜水値を上限のように扱えません。チーム内の高い消費者、ガス共有、故障などのcontingencyもこの一人用定常式には入りません。
  • 終了圧は1bar以上かつ開始圧未満を利用者入力とします。これは1barを安全なreserveとして認めるものではありません。安全な最低残量、turn pressure、rock bottomなどの運用は潜水方式、深度、チーム、浮上経路、ガス共有手順で異なるため、本ツールは提案も承認もしません。
  • 入力上限の内容積30L、開始圧350bar、平均深度40m、RMV100L/minは、極端な誤入力と非有限値を有界に止める技術ガードです。資格・教育団体・事業者・地域規則・装備メーカーが定める上限ではなく、範囲内なら安全または許可されるという意味もありません。
  • DANはRMVへ絶対圧を掛けて深度での消費を見積もる考え方と、緊急reserve、浮上、安全停止、不測事態を含む計画の重要性を説明しています。HSEの商業潜水指針も漏れ、浪費、contingencyを含む必要量の計画と最低量での中止を求めます。この単純式はそれらを代替しません。
  • 式と安全上の切り分けは2026年7月16日にDAN、英国HSE、NOAAの公開資料で照合しました。参照URL: dan.org/alert-diver/article/estimating-your-air-consumption/ 、www.hse.gov.uk/pubns/priced/l103.pdf 、omao.noaa.gov/diving-program/resources-divers 、oceanservice.noaa.gov/facts/pressure.html 。いずれも公開されている確認先です。
  • NOAAが無減圧表やNitrox表を呼吸ガス量とは別資料として提供しているように、ガスが残る時間と減圧上許される時間は別です。混合ガスの最大作動深度、酸素分圧、ガス密度、ナルコーシス、CNS・OTU、反復潜水、飛行待機も扱わず、AirやNitroxの適合を判定しません。
  • 結果が予定時間より長くても、その予定を承認する意味はありません。潜水中は計算表示ではなく実際の残圧計とダイブコンピュータを継続監視し、計画との差、呼吸量増加、バディの状態、環境変化に応じて訓練された手順で早めに対応します。緊急時はこのページを操作せず現場手順を優先します。
  • 式の分子は開始圧から終了圧までの圧力差だけを使います。たとえば開始200bar・終了50barなら150bar分であり、200bar全部を使用可能量へ数えません。終了圧を上げれば結果時間は短くなりますが、それだけで浮上・安全停止・バディ共有分を満たすとは限りません。圧力差の計算と実際のガス管理ルールを分離してください。
  • 平均深度を使う定常モデルは、深度プロファイルが変化する実際の潜水を正確に積分しません。深場の短い区間と浅場の長い区間を単純平均すると、圧力に応じた消費や浮上中の量を誤って表す可能性があります。マルチレベル潜水、鋸歯状プロファイル、洞窟・沈船・頭上環境、流れのある潜水をこの一つの平均値で計画しないでください。
  • 計算結果は入力を変えるたびに端末内で再計算されます。単位は内容積L、圧力bar、深度m、RMV L/minに固定しており、cu ft、psi、ft、SAC bar/minを自動換算しません。異なる単位をそのまま入力するともっともらしい誤結果になるため、装備表示やログの単位を必ず確認し、必要なら別の検証済み換算手段で先に統一してください。
  • 同じ入力から同じ結果を返す学習用の静的計算で、天候、潮流、海況、現地サービスの運用、装備の状態を取得しません。数値を保存しただけではブリーフィングやバディ確認の代わりにならず、重要な計画は資格範囲内で独立に再確認してください。
  • 結果は一定平均深度・一定RMVを仮定した単純な呼吸ガス持続時間です。潜水可能時間、無減圧限界、浮上開始、安全停止、減圧、reserve、装備適合、健康状態を判定・保証しません。

よくある質問

表示された分数まで安全に潜れますか?

判断できません。これは呼吸ガスの単純持続時間で、浮上、安全停止、緊急reserve、減圧、酸素曝露、環境・体調・装備を評価していません。

終了圧は何barにすれば安全ですか?

このツールは提案しません。講習で学んだ方式、チーム計画、深度、浮上経路、ガス共有、現場規則に従い、資格あるインストラクター等へ確認してください。

11L・200barから50bar・20m・RMV20なら何分ですか?

単純式ではATA=3、使用ガス1650L、深度消費60L/min、持続時間27.5分です。これを潜水可能時間や浮上開始時刻には使いません。

水深0mではどう計算しますか?

近似絶対圧を1ATAとしてRMVをそのまま使います。水面での数理境界テストであり、タンクを最後まで使ってよいという安全判断ではありません。

NitroxやTrimixにも使えますか?

呼吸量だけの式は混合比を入力しませんが、混合ガスの適合、最大作動深度、酸素曝露、ガス密度、減圧を一切判定しないため、混合ガス計画ツールとして使えません。

RMVが分からない場合に標準値を使えますか?

個人・状況差が大きいため標準値で安全計画を確定できません。講習を受け、自分の潜水記録と訓練手順から適切に評価してください。

内容積、圧力、深度、RMVは利用者のブラウザ内だけで計算され、外部APIへ送信・保存されません。氏名、資格番号、位置情報、健康情報は不要で、ページを閉じればこのツール側で入力を保持しません。