旧来2部位キャリパー法の体脂肪率推定(歴史式)

旧来2部位キャリパー法の体脂肪率推定(歴史式)

上腕後部と肩甲骨下部の皮下脂肪厚、身長、体重から、旧来の体表面積・皮下脂肪厚指数・身体密度・Brožek体脂肪率を計算します。判定は行いません。

入力

校正されたキャリパーで、訓練された測定者が定めた部位を測った値を想定します。

上腕後部と同じ測定手順・機器で測ったmm値を入力します。

高比良式へ使う身長をcmで入力します。

皮下脂肪厚と同じ時点の体重をkgで入力します。

使い方

  1. 上腕後部と肩甲骨下部の皮下脂肪厚を、同じ校正済みキャリパーと手順でmm測定します。
  2. 同じ時点の身長cmと体重kgを入力します。入力単位を取り違えないでください。
  3. 体表面積、皮下脂肪厚指数、身体密度、歴史式の体脂肪率を確認します。体型分類や健康判断は行いません。

計算式・考え方

体表面積S(cm²)=72.46×身長^0.725×体重^0.425、皮下脂肪厚指数A=(上腕後部+肩甲骨下部)×(S/10000)÷体重×100、身体密度D=1.0923-0.000514×A、体脂肪率=(4.570÷D-4.142)×100です。高比良式はjstage.jst.go.jp/article/jjh1946/21/6/21_6_403/_pdf、Brožekら1963年論文はdoi:10.1111/j.1749-6632.1963.tb17079.x、この一連の式を用いた研究例はpmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3257953/で2026年7月16日に照合しました。

注意事項

  • この一連の式は歴史的な測定法の再現です。高比良式72.46×H^0.725×W^0.425は長く使われた体表面積式ですが、1967年の藤本・渡辺論文は12歳以上の日本人には別の一般式のほうが誤差が小さいと報告しています。完全に同じ式の連結は2011年研究で使用例を確認できますが、対象は70歳以上50人(COPD患者13人、症候性喫煙者10人、対照27人)で、式の妥当性を検証した研究ではなく、一般集団への妥当性も示しません。
  • 皮下脂肪厚は単に定規で厚みを測る値ではありません。測定部位を同定し、皮膚と皮下組織をつまみ、規定圧のキャリパーで一定時間後に読む技能が必要です。同じ人でも測定者、器具、つまみ方、左右、運動直後かどうかで値が変わります。自己測定の結果は特に不確かです。
  • 身体密度Dから体脂肪率へ変換するBrožek式は、脂肪組織と除脂肪組織の密度について仮定した2成分モデルです。骨量、水分、筋量などの個人差を完全には表しません。式が有限の百分率を返しても、現代的な測定法と一致する保証はありません。
  • 2006年のKagawa、Kerr、Binnsによる日本人男性研究(Journal of Physiological Anthropology 25:275–279、jstage.jst.go.jp/article/jpa2/25/4/25_4_275/_pdf)は、別の長嶺・鈴木2部位式をDXAと比較し、平均で過小評価し、脂肪量が多い群ほど差が大きい傾向を報告しました。本ページの指数式と同一式ではありませんが、古い2部位推定を現在の真値とみなせない重要な注意です。
  • 旧来の係数がどの対象集団・年齢・性別へ妥当かは限定的です。入力欄を広く開けても、適用可能性が広がるわけではありません。子ども、高齢者、競技者、妊娠中、浮腫や脱水がある人などへ一律適用せず、必要なら目的に合う測定法を専門職が選びます。
  • 入力保護として各皮下脂肪厚0.5~80mm、合計120mm以下とし、さらにBrožek換算が0~100%外になる組合せを拒否します。これは正常範囲や測定法の妥当性を示す境界ではありません。桁違い、cmとmmの混同、測定部位の誤りから極端な数を表示しないための技術的な制限です。
  • 極端な入力では、この連結式が100%を大きく超える体脂肪率を返すことがあります。数学的に計算できることと物理的に解釈できることを分けるため、導出値の密度と百分率に制約を置きます。制約内でも正確性を保証するものではありません。
  • 経時比較に使うなら、測定者、キャリパー、部位、測定側、時刻、運動や入浴からの間隔をそろえ、複数回の測定誤差を記録します。体脂肪率の変化を健康改善や競技成績へ直結させず、必要な評価はDXAや妥当性確認された機器を含め専門家と選択してください。
  • 上腕後部・肩甲骨下部の皮下脂肪厚、高比良式、旧来の身体密度式、Brožek式を連結した歴史的推定です。DXA、BIA、診察による現在の体組成測定を置き換えず、肥満、低体脂肪、栄養状態、疾患を分類・診断しません。測定者の技量、キャリパー圧、部位、年齢、性別、集団差に強く影響され、古い式は現代集団で系統差が報告されています。結果から減量、食事制限、競技選抜、治療、受診要否を決めないでください。

よくある質問

家庭用体組成計の値と違うのはなぜですか?

測定原理と仮定が異なります。皮下脂肪厚式、BIA、DXAは同じ量を直接測っているわけではなく、相互に一致する保証はありません。

自分で背中を測れますか?

肩甲骨下部の自己測定は位置とつまみ方を一定にしにくく、信頼性が低くなります。訓練された測定者を前提にしてください。

100%を超える入力を拒否するなら安全ですか?

いいえ。物理的に解釈不能な表示を防ぐだけで、式の適用妥当性や健康上の安全を保証しません。

結果から肥満かどうか分かりますか?

分かりません。このページは歴史式の数値のみを表示し、体型・栄養・疾患の判定は行いません。

皮下脂肪厚、身長、体重はブラウザ内でのみ計算され、このツール自体は外部へ送信しません。身体情報を保存・共有する場合は、端末、コピー先、共有範囲を慎重に管理してください。