周辺線量当量率と時間から積算値を計算
µSv/hで確認した周辺線量当量率と滞在時間を掛け、同じ測定量の積算値を端末内で計算します。個人の実効線量、健康影響、安全・危険は判定しません。
計算結果
結果は指定した物理量・係数の算術結果です。健康影響、安全・危険、診断、治療、避難、就業可否、法令適合を判定せず、個人線量評価を保証しません。
- 積算周辺線量当量
- — µSv
- 積算周辺線量当量
- — mSv
- 積算周辺線量当量
- — Sv
使い方
- 測定器の表示量が周辺線量当量率で、単位がµSv/hであることを取扱説明書や測定記録で確認します。Gy/h、Bq、cpmは入力しません。
- その線量率を代表値として扱える滞在時間だけを合計し、時間単位で入力します。線量率が変化した期間は一つに平均せず、区間ごとに別計算します。
- 計算後は積算周辺線量当量をµSv、mSv、Svで確認します。これは入力した測定量の時間積分で、個人の実効線量や臓器線量そのものとは表示しません。
- 測定場所、高さ、方向、測定器、校正日、開始・終了時刻を結果と一緒に記録すると、後から同じ条件を検算しやすくなります。
- 健康影響や安全・危険、避難、就業、法令適合を判断する必要がある場合は、この算術結果だけで決めず、測定主体や専門機関の評価を確認してください。
計算式・考え方
周辺線量当量率をr [µSv/h]、その値を代表値として適用する時間をt [h]とすると、積算周辺線量当量は H*(10)の積算値 = r × t [µSv] です。一定率という入力仮定だけを計算し、距離、遮蔽、減衰、バックグラウンドを補正しません。
注意事項
- 外部被ばくの積算で最初に確認するのは、測定器が何を表示しているかです。多くの環境測定器はµSv/hを表示しますが、吸収線量率、空気カーマ率、計数率を表示する機器もあります。本ページはµSv/hの周辺線量当量率だけを受け付けます。
- 環境省は線量率が一定なら、その線量率へ放射線を受けた時間を掛けて被ばく量を概算できると説明しています。同時に、ベクレルで表す放射能の強さから外部被ばく線量を直接計算しないことも示しています。
- 周辺線量当量は放射線防護のための実用量です。人体模型で計算する実効線量と同一ではなく、入射エネルギーや方向、体格で関係が変わります。結果ラベルを『実効線量』へ置き換えないのはこのためです。
- 測定値が時間とともに変わる場合は、区間iごとにr_i×t_iを計算して同じ測定量の結果を合計します。最大値だけを全時間へ掛ける、途中の欠測を自動補間する、開始前の値を延長する処理は行いません。
- 屋内と屋外の値が異なる場合は、それぞれ実測したµSv/hと滞在時間を別計算するのが明瞭です。建物による0.4などの低減係数は構造、場所、線源分布で変わるため、本ページは固定しません。
- 距離の逆二乗則は理想的な点線源で使う近似です。面状に分布する線源、空気や遮蔽物を通る放射線、複数線源では単純な距離補正になりません。本ページは測定位置を別の位置へ換算しません。
- 測定器の校正、エネルギー応答、方向依存、時定数、検出限界、測定高さは結果の意味に関係します。入力欄へ数値を入れられることは測定の品質を保証しません。元の測定記録を保管してください。
- 自然放射線やバックグラウンドを差し引くには、同じ測定量、機器、条件で得た独立値と不確かさが必要です。このページは一律0.04µSv/hなどを自動で引かず、入力値をそのまま積分します。
- 1µSvは0.001mSv、0.000001Svです。単位換算は積算後に行い、途中の線量率を表示桁へ丸めません。非常に小さいSv表示は科学表記になることがあります。
- 率または時間が0なら積算値は0です。これは入力した区間の積が0という算術結果で、測定対象に放射線が存在しない、測定器が正常、健康影響がないと証明するものではありません。
- 式と量の区別は2026年7月17日に環境省の一次資料で照合しました。公式ホスト名と参照パス: www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-04-07.html 、www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-04-08.html 、www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-03-09.html 。
- 入力上限は非有限値、桁違い、誤単位を早く見つける技術上限です。結果の大小を線量限度や参考レベルと自動比較せず、医療被ばく、職業被ばく、事故時評価など目的別の判断を返しません。
- このページが受け取るのは、すでに周辺線量当量率として示されたµSv/hです。空気吸収線量率のµGy/h、個人線量計の指示値、表面汚染密度のBq/cm²は別の量であり、数値が同じでもそのまま置き換えられません。機器の表示項目、校正条件、測定位置を確認してから入力してください。
- 一定の線量率という仮定が成り立たない場合は、時間帯を区切って各区間の線量率×時間を求め、その積を合計します。例えば移動前、滞在中、移動後で測定値が異なるなら三つの区間として扱います。最大値一つを全時間へ掛けた値と、区間積算値は目的も結果も異なるため、どちらを計算したか記録します。
- 測定値から背景分を差し引く処理は自動では行いません。背景測定と対象測定の場所、時間、機器、統計的なばらつきが比較可能かを利用者が確認する必要があるためです。差し引き後の値を入力する場合は、負値を0へ丸めたかどうかを含め、前処理の方法を別途残してください。
- 時間はhで統一して入力します。分で記録した時間は60で割り、秒なら3600で割ってhへ直します。出力では同じ積算値をµSv、mSv、Svで併記し、1 mSv=1,000 µSv、1 Sv=1,000 mSvの関係を確認できます。単位換算の前後で物理量そのものは変わりません。
- 線量率計の値は瞬間ごとに揺れることがあります。代表値を作る場合は、測定器の時定数や記録間隔を踏まえ、単純平均、時間加重平均、区間代表値のどれを使ったかを明記します。この計算機は入力された代表線量率を再評価せずに時間積分するため、元データの選び方による差はそのまま結果へ反映されます。
- 滞在時間を予定値から計算した結果と、実測ログの開始・終了時刻から計算した結果は分けて管理すると比較しやすくなります。休止時間や測定器を外した時間を含めるかも目的に応じて統一してください。結果を保存するときは線量率、時間、日時、測定点、機器識別情報を一緒に残すと再計算できます。
- この積算値だけから健康影響、安全・危険、避難、就業可否、法令や基準への適合を判定しません。必要な評価は、測定量の定義、校正、不確かさ、測定場所と対象者、適用する制度や目的を確認した上で、担当機関や専門家の手順に従ってください。
- 結果は指定した物理量・係数の算術結果です。健康影響、安全・危険、診断、治療、避難、就業可否、法令適合を判定せず、個人線量評価を保証しません。
よくある質問
µGy/hをそのまま入力できますか?
できません。µGy/hは吸収線量率で、µSv/hの周辺線量当量率と無条件に同じではありません。測定量に合う別の評価が必要です。
屋内は屋外の40%として計算できますか?
固定しません。建物や場所、線源分布で異なるため、可能なら屋内・屋外それぞれの実測率と時間を別に計算してください。
結果は個人の実効線量ですか?
いいえ。入力した周辺線量当量率を時間積分した同じ測定量です。個人線量計や専門評価と同一とは限りません。
線量率が途中で変わった場合は?
変化前後を別区間に分けて計算し、同じ量・単位の積算値を合計します。このページは時間変化を自動補間しません。
線量率と時間はブラウザ内だけで計算され、測定値、位置、端末情報を外部APIへ送信・保存しません。場所や個人名を入力する必要はありません。結果を共有するときは測定条件を個人情報と分けて管理してください。