空気中濃度と確認済み吸入係数から預託実効線量を計算
一核種の空気中濃度、呼吸量、日数、利用者が一次資料で確認した吸入線量係数から摂取Bqと預託実効線量の算術結果を端末内で求めます。係数は自動選択しません。
計算結果
結果は指定した物理量・係数の算術結果です。健康影響、安全・危険、診断、治療、避難、就業可否、法令適合を判定せず、個人線量評価を保証しません。
- 吸入摂取した放射能
- — Bq
- 入力から復元した吸入線量係数
- — Sv/Bq
- 預託実効線量の算術結果
- — Sv
- 預託実効線量の算術結果
- — mSv
- 預託実効線量の算術結果
- — µSv
使い方
- 一つの核種について、対象期間の平均として使える空気中放射能濃度をBq/m³で入力します。検出限界未満、総ベータ、未知の混合核種を一核種値として扱いません。
- 同じ期間に適用する呼吸量をm³/day、期間をdayで入力します。時間単位の短い測定を日平均へ延長する場合は、曝露時間と呼吸活動が整合するか先に確認します。
- 吸入経路の預託実効線量係数を一次資料で確認し、a×10^n Sv/Bqのaを仮数欄、nを指数欄へ入力します。2.2×10^-8なら2.2と-8です。
- 核種、年齢、吸入経路、預託期間、単位に加え、粒子状なら吸収タイプと粒径(AMAD)、ガス・蒸気なら物理状態・化学形など、一次資料が指定する条件が入力対象と一致すると確認できた場合だけ、確認欄を『確認済み』へ変えます。
- 結果の摂取Bq、復元した係数Sv/Bq、預託実効線量を順に検算します。健康影響、安全・危険、医療処置、避難、法令適合の判断には使いません。
計算式・考え方
空気中濃度をC [Bq/m³]、期間平均の呼吸量をV [m³/day]、日数をd [day]とすると、吸入摂取放射能は I = C×V×d [Bq] です。確認済み吸入線量係数を e_inh=a×10^n [Sv/Bq]として、預託実効線量の算術結果は E=I×e_inh [Sv] です。
注意事項
- ベクレルは1秒当たりの核壊変数を表し、シーベルトへの単位変換係数ではありません。内部被ばくでは摂取した放射能Bqと、条件に対応する線量係数Sv/Bqを組み合わせるため、濃度だけから線量は決まりません。
- 原子力規制委員会は内部被ばくの実効線量を摂取量Iと実効線量係数eの積で計算すると説明しています。同じ核種でも吸入と経口の係数は異なるため、本ページは吸入係数だけを受け付ける構成です。
- 吸入係数は核種名だけで一意ではありません。年齢、吸入経路、預託期間のほか、粒子状なら呼吸気道から血液への吸収タイプと空気力学的放射能中央径(AMAD)、ガス・蒸気なら物理状態や化学形などに依存します。一次資料に記載のない条件を推測で埋めません。
- QSTの公表例には粒子状Type Fなど条件を限定した係数表がありますが、簡易表だけでは粒径や全ての化学形を特定できない場合があります。本ページが核種・年齢選択から係数を自動表示しないのは、条件の取り違えを防ぐためです。
- 呼吸量は年齢だけでなく活動強度や対象時間で変わります。1日呼吸量を1時間の高濃度測定へそのまま掛けると期間が合いません。濃度が代表する時間と、呼吸量が代表する時間をそろえてください。
- 濃度が複数時間帯で変化する場合は、各区間の濃度×その区間に吸入した空気量を別に求めます。本ページの1行式は期間平均濃度と1日呼吸量が同じ期間へ適用できる場合の閉じた計算です。
- 複数核種を測定した場合は核種ごとに対応係数を使って別計算します。総ベータ濃度やCs-134+137の合計へ単一係数を掛けず、未知比率を自動分配しません。
- 預託実効線量は摂取後の将来分を積算した放射線防護量です。成人は通常50年、子供は70歳までという預託期間が係数へ含まれます。結果へ物理的半減期をもう一度掛けて二重補正しません。
- 係数は仮数と10の指数に分けて入力します。これは2.2e-8のような一次資料表記を固定小数へ転記するときのゼロ数え間違いを減らし、結果欄で復元したSv/Bq値を確認するためです。
- 濃度0なら摂取Bqと線量結果は0ですが、未検出、検出限界0、放射性物質が存在しないことを意味しません。測定報告のND、検出下限、測定不確かさを数値0へ置き換えないでください。
- 式と注意事項は2026年7月17日に原子力規制委員会、環境省、QST、ICRPの一次資料で照合しました。公式ホスト名と参照パス: www.nra.go.jp/activity/ri_kisei/shitsumon/shitsumon6.html 、www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-04-12.html 、www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-04-14.html 、www.qst.go.jp/site/nirs/1443.html 、www.icrp.org/publication.asp?id=ICRP%20Publication%2071 。
- 本ページは測定値と係数の積を再現する教育・検算用です。個人の体内残留量、ホールボディカウンタ、バイオアッセイ、医療被ばく、急性症状から摂取量を逆算せず、専門的線量評価の代わりになりません。
- 吸入の線量係数は核種名だけでは決まりません。年齢区分、吸入経路、預託期間に加え、粒子状なら吸収タイプと粒径(AMAD)、ガス・蒸気なら物理状態・化学形など、一次資料が指定する条件と組で扱います。係数表の行や脚注まで確認し、単位がSv/Bqであることを確かめた値だけを仮数と指数へ分けて入力してください。
- 空気中濃度または呼吸量が時間で変わる場合、一つの平均値へまとめる前に区間ごとの条件を確認します。区間iの吸入量は濃度C_i×呼吸量V_i×日数t_iで、全吸入量はその合計です。別々の核種や別々の吸収タイプを一つの係数でまとめず、条件ごとに計算してから必要な目的に応じて整理します。
- 呼吸量m³/dayは活動量や年齢を反映する入力値で、固定の成人値をこのページから提案しません。調査・評価で採用した資料の値を使い、その値が一日平均か特定作業中の換気量かを区別してください。時間単位の呼吸率しかない場合は、対象時間との積から吸入空気量を作る方法もあります。
- 預託実効線量係数には、摂取後に将来生じる線量を所定の預託期間で積算する考え方が組み込まれています。このページでは入力した係数をさらに50年などの年数で掛けません。預託期間や対象年齢は係数資料の定義に従うため、結果と一緒に係数の出典・版・適用条件を保存してください。
- 結果は指定した物理量・係数の算術結果です。健康影響、安全・危険、診断、治療、避難、就業可否、法令適合を判定せず、個人線量評価を保証しません。
よくある質問
係数はどこから選べますか?
自動選択しません。核種、年齢、吸入経路、預託期間に加え、粒子状なら吸収タイプと粒径(AMAD)、ガス・蒸気なら物理状態・化学形など、資料が指定する条件が一致する一次資料の値を入力します。
2.2e-8はどう入力しますか?
仮数へ2.2、10の指数へ-8を選びます。結果欄に2.2×10^-8相当のSv/Bq実値が表示されるので検算してください。
経口摂取の係数を使えますか?
使えません。同じ核種でも経路で体内挙動と係数が異なるため、吸入経路の係数だけを入力します。
空気中濃度が時間ごとに違う場合は?
各時間帯の濃度と、その時間帯に吸入した空気量を別々に計算してください。単一の最大値を全期間へ自動延長しません。
結果から安全か判断できますか?
できません。入力条件に対する算術結果だけで、健康影響、避難、治療、法令適合、安全・危険を判定しません。
濃度、呼吸量、日数、係数はブラウザ内だけで計算され、外部APIへ送信・保存されません。氏名、住所、診療情報を入力する欄はありません。測定記録を共有するときは位置情報や個人情報を別に管理してください。